イエローダイヤ・マン《標榜編》〔279〕フラストレーションを快活に替える武器がもしも発見されたら物凄いしやっぱりイイモノは蘇るんだな・・・と俺は固唾を飲み込む。ロデオボーイだ。このロデオボーイは懐かしくて母が購入し一時期嵌まる。あんたも乗ってみない?って言われて搭乗したが何だかおもちゃのようでお尻が痛かった記憶がある。俺は発明としてこういうものがあればな!と今ふわふわクッションに座ったまま眠れるし、しかもユメを自由自在に選べるっていう機器。宝くじに当たってクルーズ艦に乗って特大ステーキとワインに酔いしれる自分。百ばかりの中からユメを選べる。しかしそういうのが出来たらも・は・や本当のことが味気なくなるのでは?という心配も出て来てすべてを達成してしまった人々は案外フラストレーションの塊かもしれず、俺は密かに貧しい自分に相鎚を打つのだ。達成前っていうのが最も美味でステーキのレア~。そこでのオーダーを想像するだけでも美食はたまらない。ちなみに母はどういう訳かこんなユメを選択して来て俺の頭に鐘を鳴らすのだ。なんとマクロン大統領に膝枕をしている自分でしかも草原だったというのだ。俺の発明品ドリームソファの百の夢に選定してもいいのか今迷っている。