サファイア・マン《緻密な男編》〔126〕母が病室に来ることは二度とありません。それは経済感覚があるからで、そこは見習うべき観点でしょう。一体往復幾ら掛かるのでしょう。そのタクシー代を考えるとこの問題を娘に投げ掛けるのであれば、退院後でも遅くは無い、今の自分の仕事は留守宅を万全にしておくこと、子供達を元気な状態で返さないといけない。そして家事だ。母は綺麗好きでも主婦業がままならないことにようやく気が付く。この亭主はまるで、代官様扱いで、まず酒のツマミをひとつずつ出していかなければならないようだ・・・と、当時シゲルちゃんがくれる生活費は親子三人をモデルとした生活保護世帯よりも低く、そのことさえ、母には伝えてはいなくて、ましてや、シゲルちゃんはキャロルが持参金を持って嫁に来ていると憶測していて、そういった自分資金がゼロですよ~って早くいえばいいものを言えなかった。なんで重大なことを言えないのでしょう。言えなかっただけでは済まされない禍根は残るし、この辺りから結婚の経済シビアの一幕が垣間見えてくる。今日の日付けになるとき、くりーむしちゅーの有田さん司会で結婚をみんなで観ていく番組がとても為になりました。みんなも結婚イクオール経済の観点を決しておざなりにしてはいけません。