イエローダイヤ・マン《標榜編》〔82〕父が言うにはお通しと呼ばれるこの小鉢にこそニッポンの発言があるというから俺もええ?と最初は思いはしたが、それはあるかもな?って後で思い直す。ある番組で去年だが外国人にとっては違算に取られるケースがあって、俺こんなの注文してない!とたびたび問題になるという。ニッポン人にとっての慣例が外国人にとってのぼったくりになっては大変で父もいい案を考えている最中という。最初のオーダー取りでスタッフが訊きそこで欲しい人にだけに運ぶというとわかり易い。ニッポン人にとっての粋な計らいも海の向こうの人々にとってはお節介。ここを明瞭会計化することも重要で俺の希望は喫煙宇宙ステーションだ。カワイイステーションがあればみんながそこへ行きたいな!タラップ昇りたいな?って子供達でさえ思う。それくらい羨ましい喫煙ルームがあれば俺は嬉しい。なぜなら喫煙者はいつもイジメに遭っているようなもので、それがある商業施設の長椅子に腰をかけるとき解き放たれた、えもいわれぬ開放感を感じる。そういうものなのだ。命の洗濯をしているその瞬間が仕事をハイレベルにしてしまう。大空に吸い込まれていく煙を見ながら宇宙ステーション喫煙ルームを連想したがオリンピックが今の今から楽しみになる。俺の企業もそれを支えるプロジェクトが動き始めている。石上三年プロジェクトだ。〔せきじょうと音〕