エメラルド・ウーマン《深窓の令嬢ダブリュー編》〔11〕歌手のアスカさんがこう解いた。これからはバツイチとは呼ばずクロスワンと呼ぼう!!って。それから勇気を持って歩むことが出来た里子だったし、クロスフォー保険というものを編み出して本社に掛け合っていた。何かひとつのことに従事して結果が得られなかったときに叶えられる保険で、本を出版したい人々の願いまで叶える保険会社が登場していたこともあった。里子が考えたのは四回結婚してもうまくいかなかった人々の為のクロスフォー保険で本社が選び抜いたカウンセラーと直々に対談出来てしかも保険も毎月出た。それはもう結婚は出来ないがある程度の年金資金が約束される保険でこの不毛の時代に適用かも?って自信はあった。なぜなら誰もが好きで離婚するのではない。様々なイキサツが重なり、そういう流れに飲まれてしまう例がほとんど。離婚はどんどん傷物になっていくリンゴではなくどんどん輝くルビー仕立てのリンゴであって欲しい。生きていれば必ず出会いや運命の設定に遭遇するからだ。そこを信じたいけど四回結婚してもダメだった場合、年金くらいは用意しましょう。微々たる金額だが、週一回のランチ付き入浴代?それで、不正をしてわざと離婚するは起こらない!!って里子は強硬だ。なぜなら誰もが好きで離婚には至らないからだ。