視聴者ほどワガママな人種はいないし、顧客という立場ほどとんでもないことを言い出す人種はいまい。それにいちいち突っかかっていては時間が惜しい。だからこそ普段からマニュアル作成して、こういった場面ではこの処理でというお手本があって、コンプライアンスの重要性とは対顧客が最も怖いし徹底的にしごかれる。本人が責任取れない場合は直属上司が、それでも無理なようならトップに近い人選で謝罪が行われる。社会人としての常識は上司が教えてくれると思いがちだが、そこは中々徹底とはいかない。上司たちはいわば、人間ピラミッドみたいなもので、落ちてきたら速いし、信じられるのは自分だけだと思う方が利口かもしれない。企業のコンプライアンスは凡そ二十年前に遡って言われ出したが、その形態も社是に拠るところも多く、業種によってもおのおの型を有していてヒトクチにはいえない。自分の倫理観を磨こうとするなら、甘言には乗らないというのをまず覚えておかねばならず、甘い誘いや言葉には裏があるとは常套的視野。もてるマジネスマンの法則、甘辛い話になら脈はあるかもしれない。