ルビー・ウーマン《黎明編》〔139〕俺たちのこのコーナーがまさか世界を駆け巡るということになどならないだろうな?何か不満でも?いや、俺は家では威張っていたが外ではネズミ、いわゆる内弁慶外ネズミ型、気が小さいのだ。チッチャイって言いましょう、俺だって同じくで最も怖かったのが妻でしたからね。脇田大佐も恐妻家だったんだな?もっとも俺は航海に出ていて救われた部分もありそこは恵まれていた。いつの時代も気を遣うのは女房どもにで、お互いここに来て良かったとも言えるな?俺は女房と時々会っています!本当なのか?図書館にいけば会えるんです。それをなぜ早く言わないんだ?図書館が黄泉の場合、生まれ月で分かれていて、俺は十月ですがときどき妻がいる部屋を覗く・・・。そうだったのか、鬼籍ではなく生まれた日になるんだな?そうです、死ぬことや生きることは神しか決められないが、死ぬことはちょっと人間が加担することがなきにしもあらず〔ベンジャミン〕で反故になったんです。そうだったのか、すると帝王切開で生まれてもその誕生日だということだな?元帥、そういう発言は世紀反映していませんよ?そうなのか?帝王切開は時代の主流、その先駆けを築いたのが容子になるのです。それは?帝王切開を望んだのです。はからずも俺はそこを詠むべきだな?みずからを 先駆けに据え 応術かな