俺の凱旋ことオレガイももともとは、もてない男達がどう時代の壁を突破していくのかを見極める為に始まったものだ。俺自体結婚が遅かった。キャロルと知り合ったその月には四十三歳だ。本当にそんな歳になるまでなんで仕事ばかりに没頭していたか?自分に驚愕と疲弊すら感じ入る。疲弊とは疲兵なのだ。みんなも会社の為に・・・と踏ん張る毎日だろうが俺は子供達にいつ帰ってきてもいいぞ?って声掛けをする方だ。絶対に今の会社にしがみつき踏み止まって、一生をそこで暮らす義務など本人が感じないなら、一体誰が感じよう・・・必要だからこそキャロルも日々執筆するし、無駄だと思うなら彼女もしたためはしない。彼女がそうなように俺も頑張り過ぎた自分を猛省する。今は、一日五ブログで、彼女は自分をセーブしているし、一週間に四十ブログは抑えてそのくらいなのだという。最高のコンデションの為に、自分の力をセーブ出来る理性は問われて、彼女の場合はそれくらいが好数になるのだという。俺はそうはなれなかった。朝の七時から夜の十一時までセブンイレブンに追い着け追い越せでバンカーとしての気合を保って四十年を捧げた。俺の一生はナポレオンの百年分はある。デルスカイしておこう。ナポレオン才である。