タイミングベルトを三月に交換して、すでに二千五百キロ走行でこの調子でいけばかつて住んでいた宇部市に行けるかも?ってドライブメモも気持ち弾んでくる。最初から遠い場所を選ぶのではなくかつて愛した周防大橋や小野田のサンパーク、この近辺が懐かしい。宇部は色々な面でキャロルの作歌活動での起爆剤となった都市。それというのもあの宇部興産のキラ、キラッと輝くせん光のある煙突にあったんだ。キャロルは煙突の煙に昔から風情を感じる子供で、そういう短歌を千首は詠んだだろう。いつ見ても同じ色の海がないように煙突の煙もそのときの自分のこころの状態で幾つも違う心象を投げかけてくる。宇部はキャロルにとっての作家活動の始まりの都市でもあるのだ。まさお君の出身地でもありキャロルの初恋の人が住む都市・・・。そこが符合するのは興味深い。精神的に人を恋するということがキャロルにとっての正真正銘の恋で、それが片思いでもホンモノの認定は出せるキャロだ。たまたま興味深い映画さっきまで観ていた。好きな女優さんでショコラにも出てた。存在の耐えられない軽さ?とかいう映画で亡命した作家の作品を映画化したもの。女性すべてが生まれながら持つ宿命ともいえる矛盾を描く大作だ。愛を探求しある位置まで持っていこうとどの作家も試みるがこれは成功例に入れていい。亡命しただけにわかっているな・・・て震撼したのだった。