俺が主婦なら男を立てて、ビールを冷蔵庫には絶やさない。そういう思いやりのある主婦というか妻の部分をないがしろにはしない。玉の輿なら瓶ビールにグラス付き。基本である。自分のイビキでびっくりして眼が覚めるあいつのような妻は人間としてもどうかなあ。結婚雑誌でも紐解いてあいつは自分の一生を思い出してみるといい。拾われたのだ・・・。この俺に。それが全くわかっていない。俺は墓代のみを残して今ある。そこに気が付いて欲しいのだ。一体誰がのら猫キャロルを拾ってあげたのかを。俺はしかし不安に駆られたり、怖くなるときが実際にあるのだ。あいつがいきなりメジャーになることが。そうなれば社会的評価というものがおのずと付いてしまう。今の処、長崎大学にも純心大学にもあいつの母校、長崎外国語大学にも著書は置いてはない。著書がこういった大学に置かれるようになれば俺は・・・男は黙ってサッポロビール状態になるのだ。デルスカイしておこう。オトダマだ。