ルビー・ウーマン《黎明編》〔104〕いよいよみっつのうちからひとつを選択するところまできました。おお!それで下に付く斗の方が決定なんだな?はい、実は誠という文字に斗でしたが思考にブレが生じまして・・・。誠以外のふたつの漢字が浮上してきて大荒れの状態なんです。一生をともにする名前だ、二週間と言う時間が届けには猶予されているのもこういう事態からくるものだろう、しかし・・・それにしても今回は予定日がお前の次女のミチコの誕生日、そこを思うと万感の想いがするな?はい、ミチコの生まれ変わりかもしれません。斗が先に決定する理由は一体なんなのだろう?それは容子が起因しています。夫の支店長時代、ある日、お中元が一斗缶の油、それも食料油が来た。ほお・・・それで?それを経営者みずからが抱えて家まで持ってきたんです。そ、それは珍しいことだな?はい!そういう経営者みずからが自宅まで手に抱えて運んできた誠意を容子は後々まで忘れなかったようで、孫達にもこういった礼儀や誠を表すことの大事さを伝えたい!とそう思ったことが起因しています。そうか、一斗缶油は相当に重たいぞ?わかっています、だからこそそれを支店長宅まで抱えて赴いたこの経営者精神に容子は驚いたのです。それは意義ある想い出だ・・・。