ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔96〕土曜日と月曜日は完全にキャロルがコンビニバイトから離れる日。この二日間は他のいろいろなことに時間を投資、睡眠も兼ねて経験値を重ねていく曜日で、他の曜日にそういう余裕がないこともあり、音楽を形にしていく動作も含めてヘッドリーな時間になるでしょう。ヘッドリーとは、頭をよぎるものを完全掌握することです。それが出来て初めてポイントゲッターになれるし問題はありません。ニッポン人はこれまで変化を嫌い、慣習を温存してしまう傾向にあったのですが、そういった負の遺産キャロルはノーサンキュー要りません。全然必要とはしていません。大切なのは・・・若者の未来構築であり、どうすれば、世代間の精神上の絆がバトンタッチ出来るのかということで、みんなにとって大切なものは、キャロルが探し出すことも無くみずから現れるだろう・・・との未来予知が入っていてなんの苦労も無くそういった形勢が保ってこれたのではなく、これも各人の努力の結晶なのだということです。誰ひとり、キャロルのことを知る人間がいないというのも、これだけの情報社会にあって、おかしな話ですが、むしろその状態をどこかで望むキャロルがいたということで、ここに一抹の疑問符もありません。人類の英知というものが問われているのです。キャロルは時間と空間に関与する発想の定義を解明すると同時に、存在の証明にもひと役買う大発見に及ぶでしょう。キャロルを知らない人々が多ければ多いほど、キャロルの証明はし易くなります。そうなる結果を知っていたキャロルがいたからこそですが恐らくは、みんなが、してやられたことに、その時やっとこさ気付くのです。