火曜日から水曜日にかけて組む夜勤の相手は元寮長なんだ・・・。それで、若者を扱う手腕にたけてて、そこがキャロルとピッタリ合う点なんだ。つまりキャロルはまだまだ甘えんぼ。人生をクリアするには、こういったイッパシ社会人を経験した人の言葉がタメになるのだ。予備校の寮で彼は規則を守らない若者を叱り、そして、育て上げた。この功績はいわば羅針盤なのだ。キャロルは思い切って未明に相談したのだ。夜勤明けの夕方勤務は五時から勤務でしかも五時間を休憩無しなんですよ・・・せめて、夕方五時を六時に出来ないか?ってオーナーの奥様〔元親和銀行員でキャロルより二歳年上〕に頼もうかなあって思うけど、どう思いますか?彼は涼しい顔でこう答えたのだ。無理してでも五時から出ることを僕は薦めます。あなたを一人前にするからです・・。キャロルはナマツバゴックン頷いたのだった。これをケサボイでナマゴクウね~〔孫悟空が掛かる〕