昨日は墓掃除にいって、きちんと書き留めてきた。戒名がみんなは五文字なのにタヤは何文字か多くてその先頭の文字を喜と観てキャロルは驚いた。喜の文字に気がついていなかった。そして示唆もあり、腹違いの四月二十六日に亡くなった姉の京子の戒名をメモする。先頭の文字が読めない。恥ずかしいことだが、ひとまず記して墓を下った。正しく超度級階段で、健康なキャロルでさえ胸が苦しくなる。肺を患ってからシゲコは墓に参ってない。クルマで行けないというのは難儀でシゲコは霊園の売り出しちらしには必ず目を通している。それというのも墓を家の庭に作ってはまずいのでは?と長女にアドバイスを受けたのだ。亡くなった人々の魂は霊園にあるべきでは?と。シゲコやキャロルは耳を傾けた。長幼の序があるとはいえ深い洞察力に順位は付けられない。