別に妻からそうせろ?と言われたわけでもないのに俺はここ数日でみっつの植木鉢を完成!枝ぶりも葉振りも見事な金のなる木だが、これは一個ダメになりそうなとこを俺が助けた。あの春雷の日だ。長崎と鹿児島で雹が降って、長崎中のパソコンがどこも回線不能になったというあの日。俺の家でも傘入れが全壊。それが金のなる木を直撃したのだ。小型衣装ケースを傘入れにしていたのだ。ハンガーを掛ける棒が傘を掛ける場所だ。その十何年も使い古したドレッサーが倒壊したときの音はそれなりに凄かった。木製でその高さは猫が喜ぶ場所でいつも昼寝していた。我が家の猫キティが・・・。長崎であの日ほど、おそろおそろしい日はなくて、キャロルの職場でも話は飛び交ったそうだ。ダブルワークが多い現場だからパソコンは必須なのだろう。あのときにペチャンコになった金のなる木が、今は何食わぬ顔で生きている、それを見るとき生き甲斐の真髄も同時に見えるのだ。俺は苗が死なないように根を水につけてより大きな鉢を購入するまで生かしたのだ。人生の攻略には初期動作が欠かせない。ニンゲンだって同位だ。