今までの考え方では、スケートで、何回も転ぶなどはまずペケだった。結婚式での新郎新婦の経由や経歴紹介でもそうだった。順調に生きてきたふたりを無理にでも拾い象徴しようとしたし、そうでなければ結婚式が盛り上がらないと業務側は決め付けた。しかし昨今は違う。大切なのはふたりのなりゆきでありドラマなのだ・・・。もしもお見合いで結ばれたふたりだとしても、そこまで到達するまでには、素晴らしいドラマがあったはずなのだ。ピアノ発表会でも成功と言われる弾き方の第一条件はまずミスしないことだったが、キャロルは別もあるのでは?と。確かに間違わないことも大事だが、それよりももっと重要なこと??それを見事に証明したのが浅田真央さんだった。転んでも転んでも美しく這い上がった。白鳥のように羽ばたいた。あのときの観客の拍手は完全に対する拍手ではなく、諦めなかった彼女の不屈の精神に寄せられた拍手喝采だったのだ。