キャロルの物の見方や考え方ってのは、通常人と少し違う。びっくりが根底にあって、そのびっくりがひとつもないとマインドダウンするようなのだ。例えば・・・あの映画、マグノリア。最初から最後まで、蛙ボタボタでも別に構わないって言うんだ。あの映画は蛙が大量に天から降ってくる、その異常なる光景だけで、映画としての役目を果たしているんだ・・・。なんでこうも考え方が違うのか??例えば、キャロルは自分のライバルはアンディ・ガルシアさん!って話す。彼の富士額が素晴らしいとそう絶賛する。あれに勝てるのは、キャロルの美しい項〔うなじ〕しかない・・・と。前があれば必ず後ろが・・・。こういった正統論がやがてこの国の思想を牽引するのは自明だろう。