あいつは昨日、びびっていた。ある映画を観ていたときだ。必死で調べていた。映画タイトルは善き人のためのソナタ。この主人公を演じる女優の名前を知りたいのに中々わからない。マーサの幸せレシピに出ている女優に酷似。こういうときにすぐに女優の名前が画面に出れば、そわそわ探さなくてもいいって。つまり・・・人の名前ってそれほど重要で、あの映画、JFKでもびびりまくっていた。ジェラシックパークで雨の中、車で迷子になるとんでもない借金男の役の人が出ていた。凄く注目しているのに名前わからない。ライフだって、二回目を観て、これもヤング・アダルトのあのパットン・オズワルトさんが出ていることが判明。一回目には気が付かなかった、きっと考え事をしていたのか・・・。こうやって端役や助演で頑張る人々の名前がさっさと出てくるシステム欲しいってのは俺パラノーマシゲコも理解出来る。なぜなら、シナモンケーキを無性に食いたくなるのは何もあいつだけに止〔とど〕まらない。そしてだ。監督の素晴らしさの極限だ。なんでここにはあの人物を配役?っていうのが、後々になってじゅわ~っとわかる。それが遅いほどにこうして作品真価が滲んでくる。つまり監督の第一にくる重要使命は適材適者ということなんだ。