国が滅びるとき、疲弊するとき、何もひとつだけの原因でそうなるわけではない。キャロルは家族をずっと観察してその要諦を発見した。それぞれが勝手なことを始め、たがが外れるときが怖いんだね。人類も一個の家庭とみなせば見届け易い。遺伝子だよね、その分野、神の分野まで到達したからいろいろ問題が出てきている。それは合い身違う部分を包括しているからなんだ。病気が治る人々に相反して、こういった利器検査結果を分析して異次元のセカイを作り出そうとする人々だろう。完全への固執や知能優遇だけを残そうとする。しかし少し、傷や欠陥があった方が、人類にとって最善な部位もあることがわかる。この映画がそうだった。あのふたり、兄弟だったなんて・・・。海に挑戦して泡になろうとするのを助けた。岸まで辿り着けたのは、何を隠そう遠泳を練習してものに出来ていたからだ。兄弟の愛もあったろう。しかし、何事にも真意や真実が根底にあるのを作家ならずともすでに万人はこころに描くものだ。黎明の海、そこで、霧と嵐。どこへ、向っているか??気がつかない二人。しかし灯台の光が見えたら?わかるよね、故国、そして母国というものはそうありたい。でわ脇田大佐、喜一郎定食お願いします。黎明の 海が弧を描〔か〕く 雪風かな〔自分たちが船を漕いでいるのではなくその一舟を動かしているのはまるで母なる海のようなのだ〕