ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔69〕収納や整理整頓がどんなに大事か?それは弟が、父の最初の結婚のときの秘蔵映像を見つけたことでもわかる。その若き日の父の姿。若武者のように礼装しています。タヤが恐らく手縫いしたのでしょうか、和装も極めて質実剛健な出で立ち。奥様になる方は・・・角隠し。なんという若い未来ある夫婦であったか。そのふたりの子供たちが病死しなければ、幸せな和田家は別の道を辿ったことでしょう。しかし当時は女は子供を授かる宝器でしかなかったとでも?タヤがお暇を出してそれっきりになっていますが、一度はその元嫁は和田家を再来したとヨッキちゃんからキャロルは聞き出しました。流産せず、生まれた子供の方は京子と名前を付けられ、当歳という年月明記で、和田家の墓に葬られていますが、この墓に関して伯母たちが嘘をついていたことは残念なことです。なんと伯母は自分が死産した子供だと言い張っていた。しかし嘘はいつかはばれる。亡くなった日が、シゲコの誕生日、4月26日で、ずっとキャロルはシゲコは生まれ変わりに違いないってそう思いっていたのに。昭和26年だから、シゲコが先に生まれているのでは?と疑念を持つ方もいるかもしれないが、キャロルは誕生日や鬼籍日についてを調べるうちにそこには意味があることに気が付いている。なぜ?あのときにシゲコを伯母の死産した子供の生まれ変わりとそうた易く思ったのか、不思議といえば不思議だが伯母にとってはその京子なる女の子は姪になるわけで、隠す必要がどこにあったのか?と。