軽い男でも、働かない男でも一抹の清涼感や、一服の清涼剤になりうれば、きっと女性から好かれる、頼まれる、頼りにされる。もてない男、顔が良ければ別ですが、顔がいまいちなら、特に、ちゃらさ、頼もしさ、ユーモア、そして抱負な知識は必須。なんで弟が毎日楽しそうにしているか、それは父の年金で暮らしていても、俺の収入源、仕事なんだ!と割り切っているから。父が亡くなったら、家や土地のみならず、墓だって売るというのも射程内。いわゆる無宗教ですからお金になるものを全部売って一体それからどうする積り?って訊くと、その無一文になって、やっと、働くって言う。それをシゲコに話すと果たしてその時に本当に働くのかな???疑問符どころか愚問符が付くのでは?って厳しく言うのです。キャロルもついつい追随してしまう・・・。弟は母の遺影と遺骨を自分でどこかに保管しています。その遺影は宇部にこれもキャロルの出産のお手伝いで来てくれたときのもの。本当に良く写っています。一緒に来た弟の撮影で、しかも笑顔に気品が・・・。お嬢様って何年経ってもどこかに気品が滲み出るっていうの否めない。キャロルは数枚の母の写真を携帯に収めています。そしてキワメツケは満足の死に顔。この地球上で最も幸せな死に顔の源こそ、弟の12年の看病の成果ですから、シゲコ、弟、両者の言い分に今は頷くしかない状況なんです。