ルビー・ウーマン《復讐の館編》〔71〕弟は、こう確かにのたまいました。僕は、おいは、闘ってきて今日があるんだ!って。ほら、よく会っている血を分けた姉弟ですら全く違うことを言ってるでしょ?キャロルはこう思っていました。自分の母を心底愛した弟ですもの、学業で落ちこぼれになってどれだけ悲しませたのか?そこをわかっていて、お母さんのためにお母さんのためにと頑張ってきて。でもどこかで逃げがあったっていうのを、キャロルは作家の勘で見抜いていて昨日やっとわかったんです。ちょうど空白となる期間、五年もの間、いやそれ以上を痔で苦しみ抜いていたって・・・。確かに相当の苦しみがあったろうし、病院が嫌いという性向も影響して、自然治癒の為に時間を費やして・・・。しかしね、痔だったなら、尚更そこで何か掴んだものがあるのでは?とずっと探しあぐねていたものがこの音楽脳であり感応識別体なんですよね。しかも弟は全くニッポン童謡とかに興味を示しませんがシューベルトだけは別格扱いなんですよ。ここでヒントをもらいました。キャロル作曲にも童謡域にあるものが多いけどこれを編曲することでおおまか解決をみる。そしてあまりに的を射ていると彼は感動の前に逃げ出す・・・・・・という性癖があることを思い出したんです。幼稚園バスが見えると、オシッコ~って逃げるんですよ。キャロルの楽曲が申し分のない幼稚園バス楽曲ならば彼はまず逃げるということなんです。嬉しい再発見です。昨日の浅草ふくまる旅館でもモンスターペアレンツが出ていました。最高の演技力でしたね~こういうモンスターは教育界のみならずあちこちに出没しているんです。