サファイア・マン《面白い男編》〔2〕父は自分の中で多くの挫折を抱えて今日の日を迎えていますが、キャロルや弟を見ても、全く真実の笑顔はありません。所詮落ちこぼれ同志の会話なんだな、父にとっては。キャロルと弟は談笑しますが、まだあの失った土地に関して怨み節を放つのです。でもどうでしょう。失った土地、以上のものを取得していることに、父は気がついてない、そんな、馬鹿な・・・とみんなは思うでしょう。京都で修業して南無阿弥陀仏の号を極めても、なお土地なのか??と。キャロルはこう思うのです。頭脳の中に宝石は埋まっているし、弟も同じ考え。そして姉弟が仲がいい。これこそが家宝。ふたりを音楽が牽引します。人々のこころを、勇気付けたり、じーんとさせたり、純粋な気持ちに還したり・・・。好きにならずにいられないを昨日、弟の選曲で聞いて、キャロルはこころの中が荘厳になってしまい、自分の原点や、原鍵が見えた思いがしてきたのです。弟はイントロがとても大事、そこを履き違えないように・・・って、まるで、キャロルが考えていることと同位に言い及ぶ・・・。一体、彼こそ、何者?ってね。キャロルが自分作曲のピアノを弾いてみせますと、イントロを替えればもっと良くなる、そして、もっと、速く機械的に弾いてって。えええ?ってなる場面。確かに彼は、ピアノを弾く。冬のソナタの楽譜も購入する程にはまっている。しかし本当に彼の言うことが、当たっているのか?なぜなら、イントロには言葉が挿入。愛の重さは、なんで、計るの?あなたの私への愛の重さは??って。でも舌を巻く程彼の鑑賞能力はいい。これまで何千曲何万曲聴いてきたの?っていう程のその樂識を吟味すれば、編曲してイントロを中部に持ってくるのも一理あるかな?ってとこまで来ている今朝なんです。