ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔57〕もしもロイヤル・ボックス編っていうのは、なにを?って思うなら、西洋甲冑って連想して下さい。キャロルが四年間を過ごしたお水の世界のお店の名前。思案橋電停前のソシアル思案橋というビルの二階。ほら?行こか、戻ろか?思案橋っていう有名な言葉の発祥の地。自動ドアの左に設置してあったのがこの成人男性の背丈はあった西洋甲冑。一階にも錚錚たるお店が店舗として入っていたけどクラブの物語に行く前に、キャロルの中学校一年時の三学期のあたりを描写することも大事なんだと。なぜかというと、どれ位の思春期であったのか、それを知っていた方が今後の展開を知る上でプラスだからです。キャロはとても気まずい先生に出会い閉口してしまうのです。キャロがその頃、みんなの前で、発表することを好まない生徒だったのを先生は苦慮し矯正させようと試みるのです。社会だけを教えに来る、田川先生で、本当にイタリア人のような、ハンサムなおソース顔の先生なのですが、最初の印象が良かっただけに、キャロはげんなりしてしまいます。キャロは学校の勉強が嫌いで、詩や小説や投稿文ばかり授業中に書いていて、先生はそのことに関して立腹。質問してきます。確かあの頃は地理。キャロは知っていたにもかかわらず無視。知りませんとも言わず黙秘を続行。先生の怒り頂点に達したのか、授業を止めて自習になるのですが、お隣にいた宮副君も、顔を赤ら顔にして心配するんですね・・・。大丈夫?ってね、キャロは徹底無視を続行。先生も授業に入りません。これには参りましたがねん。ひとりの生徒のことで授業を中止?でもそれは先生がキャロルを思っていればこその行為。それが思春期のキャロルには上手く伝わらなかったのです。