ルビー・ウーマン《復讐の館編》〔45〕千鶴ちゃんは、小学校六年になった時、キャロのクラスに転校してくるのだけど、すぐ、又、愛知県に転校しちゃうんだ。新しいジャフメイトにその知多町近辺は載っててね、キャロは、涙が出そうになった・・・。どうしてるかなあって?キャロの家から出て、すぐに左に下がった旧道沿いのアパートに住んでいて、暗い長屋風の平屋。そこには、兄弟ひしめいていて、まだ、生まれたばかりの赤ん坊がいて、キャロ遊びに行くたびに、家の中に入れてもらえず、外で待っている・・・。遊べる時って、滅多になくって、それでも、千鶴ちゃんが、おつかいを頼まれた時だけは、出れる。それで、よく待っていたもんだな?って自分を振り返るんだけど、いかなる度合いに、幸せか??っていう大富豪の家は一杯見てきたんだけど、この貧しい家をきちんと、見ておかないと、将来やばい??って、そう思ったんだ。みんなも、肝に銘じていた方がいいね。いっぱしの、ひとかどの人々が国を動かしているようだけど・・・実際この蟻が動くときには、クーデターなみに事は起こる。キャロは生まれる前からそこに敏感だった。自分の使命を知っていたから・・・。