サファイア・マン《緻密な男編》〔141〕彼女が帰った後、長男は目をくるくるさせていて、母親の気持ちのきびきびさに驚きを禁じ得ない表情で、バースデイ会に自分も出席出来るの?と期待を交えて質問してきます。もちろんあなたは行けるわよ・・・でも。でも?小さい子供たちはどうしようか迷ってるの。連れていっても迷惑かけそうだしね。ふ~~ん、それはよく考えて決めなきゃね。とりあえずあなたは連れていくわよ!!この前のバースデイがダメになった埋め合わせなのでしょう。長男はプレゼントが肝心だよね!!って。しかし相手方は女の子というから長男では選ぶことも難しいだろう。長女に案を練ってもらったが良さそうです。長男には本来なら口を酸っぱくして勉強なさい!!といわなければならなかったキャロルでしたが、毎日を健康にそつなくクリア出来ているのなら、ま、いっかと捉えていました。近所に友達も出来ていたようでそこが安心でした。当時はまだ、パソコンを持つ家が少なくて、友達の家にはパソコンがあるよ!!お父さんがそれを叩いていて、とってもかっこいいんだ!!って伝えてくれるのです。テレビゲームで電子脳訓練を絶やさない長男が、パソコンはゲームとは違う役目をきちんと担っていることを子供ながらわかっていることが法外だったのです。