俺がいいなあと思う思想家は寺島実郎さんだが、最近思うのは体が大きくなり過ぎてそこが俺の心配の種で、もう少し体が締まればいいのになあってそればかりを祈る。俺は生涯五十キロに到達したことがなくいつも45キロくらい。もちろんあいつと結婚した時分には、さらに体重を落とした。記憶している。四十一キロまで痩せ細ったのだ。こういう結婚は滅多にないぞ!?と親友には釘を刺されイミシンなことをいわれた。このままではダメだ!!ちゃんと飯は食っているのか?と。食わせてもらっているのか?と。今年のお正月も俺はサンマの缶詰をほじくって食べた。あいつは清貧信者になりたい!!と俺にこれみよがしにも清貧路線を突き付けてきた。しかし、お正月の三賀日くらいはいいものを食いたい。誰だってそこは思うし期待する。その為に年末に一万円を渡した。そのお金は全く家の飯には反映なくて、俺はずっとサンマの缶詰を目の前にしている。この正月は新たなる禍根を残した。絶対にこの恨み忘れることはあるまい。デルスカイしておこう。サンマ缶のお正月だ。