やぶから棒にキャロルに質問される。一体ニッポンのプロ野球とアメリカの大リーグどっちが好きやねん??って。俺は甲子園で開催の高校野球が実は最も好きなのだが、キャロルの手前そうはいえない。あいつは大リーグと日本のプロ野球を比較して訊いてきているのだ。俺は心底そこで考えた。俺はニッポン人なのだ。それなのになぜ、これほどまでに大リーグが好きになったのだろうか・・・と。四時半で、ピタっとカブスマーリンズの中継番組が終了しておはよう日本は始まった。そのときに俺は米化〔コメカ〕している自分の脳味噌を疑う。アメリカ移民の俺様?ってな錯覚で相当に慌ててしまった。イチローの最後打席、俺は最もはがゆくて、ファールチップってなに?ってあいつが絶対に質問してくるのがわかっているだけになお腹が立って仕方ない。実はお互い別部屋で観戦。ああいう初歩的なミスをすることをニッポンでは猿も木から落ちるという。サルキということでデルスカイしておいてくれ。十六で止まったままというのがなぜかイミシンだ。キャロルは六十歳になるとき、死ぬ程欲しがった釣り寝床・・・。お庭に付くはずのそのハンモックの設置を心待ちにしている。