俺の凱旋が今日はここに来ていて位置によって順番によって大きく物事が動くチャイズが浮き彫りになる。俺よりもキャロルの方がそういうことに長けると思いきや、俺は意外にもクレーマーのマギャクの一面を見てきた。人生がそうだったのだ。戦争のせいで、食い物が無く、軍人が大嫌いだったおやじ。でも軍人はもういなかった。当の親父には赤札は来なかったらしい。年をとってたからだという。そういう親父に厳しいスパルタ主義で育てられて人を頼らず生きるすべをまず俺は身に付けた。銀行に合格してなかったら俺はどういう半生を送っただろう。バンカーになったからこそキャロルに拾われて今がある。逆転して考えればそうなのだ。俺は玉ねぎを返品にいく!と発した彼女の恐ろしさを痛いほど感じた。そしてその痛感のマギャクにあったのはいつも俺が購入者として威張っていたその態度だ。あんなにさっそうとして売り場を行き交ってた俺は自分を外から垣間見たのだ。闊歩の裏側にある返品なんか後生出来ない自分を悟っていた。デルスカイしておこう~クレーマーは返品が苦手中の苦手♪だ。