ルビー・ウーマン《ジーニアース編》〔153〕かまくらが自分のテリトリーである読み物に登場したとき実際雪を年に一回観るかみないかの長崎という地域性にまず驚く。年に一回か二回で、積もるとしても二日くらい・・・カマクラを作って子供達が遊ぶことはなくキャロルのこころに衝撃が走る。そしてその中が温かいことを文面で知り、なぜ、材質雪は冷たいのに?と脳内検索が始ります。ああ、この検索なんですがもっと新語欲しいよね、ちっとも検索いう言葉面白くなくて残念に思ってた。考えておきましょう。小さいカマクラと大きなカマクラどっちが温かい?それが人口密度に関連することに気がつく。大きなカマクラであっても人がいっぱい居れば温かく、小さなカマクラにひとり入っていても決して温かくはない。誰から聞くわけでもなく悟ったキャロルは自分の人生を大きなカマクラに見立てるのです。世界中の人々が入れるカマクラ、しかも精神上の枠組みを想定します。誰もそこで出入りを制限されることはありません。差別はないのです。鎌倉という割烹と二十代で出逢ったときにはその意味を噛み締めます。食であったり、人物の力量や温かさであったり、人生の厨房では様々な人々がいて後年のキャロルに続々影響を与えていくんですね・・・。