お見舞いの時間中も背もたれのある椅子でかなり助かる。一時間でも休憩もらって、デイルームでまた本を読みたくとも中々難しい。自分の視野内に居てくれってうるさいのだ。次女を甘やかし過ぎたと深く反省。でも不安な気持ちはわからないでもない。キャロルはひっきりなしで、こう問い掛ける。アタシが入院したらアンタこうやって、毎日来るんだろうね?約束だよ?って。あざといキャロルは念を押す。カオパスだ。は?それはわからんさ、しかもアンタが病気になるわけないって娘はマジ目だ。自分でも病気になる気がしない。血圧の上が以前より下がって百二十台をキープ。あと心配なことはアタマ後頭部のグリグリだ。脇田大佐は新生児に対して体温計がかなり長く見えることに気が付く。しかも肛門に入れられ、ギャーギャーわめいている。なんて、可愛いんだろう。この子なりとも正統に扱われて欲しい!!生まれて八時間くらいは固形ケースの中でガラス張りのその容器で観察を受ける。でわ大佐、喜一郎定食お願いします。無防備にも 体温計を 刺し込まれ