俺には姉が三人いてそのことが、貧乏であっても楽しい我が家を作ることに寄与出来たし、姉たちは全員スリム。体重が三十キロ台もいて、それを思うと俺はいい環境で過ごしたなあってありし日の家庭を思う。女性の気配りで一日を明るく過ごせることを俺は小さい時から見てきた。姉たちが川に洗濯に行くときも俺はなるべく木切れ拾うようにした。付近一帯で共同風呂が一基あり、そこで部落のみんなが交代でお湯にあやかった。俺は紅顔の美少年でその共同風呂のことを思い出す。青春そのものなのだ。俺が入っているのに入ってくる。女子達がだ。俺は中々風呂を出ることが出来ず苦悶する。もちろん嬉しさもあった。なぜ、俺がサシスセソに拘るか、母親としての加点がそこに潜むと思うのからだ。みんなも納得だろう。俺は姉が三人いても、シャツのボタンが取れたら自分で縫う習慣をみずから付けた。姉達が苦労しているのを見ていたからだ。自分のことは自分ですべき・・・この所作を小さい時から身に付けた。今・・裁縫などというとまじで笑われるかもしれない。このニッポンからそういう仕草が消えかかった今こそ、俺は裁縫道具を見直したいのだ。デルスカイしておこう。ワンセットの中に何がある?だ。

イエローダイヤ・マン《標榜編》〔165〕昨日だった。1995年とその翌年の野茂英雄の映像を俺は観て改めて野茂の凄さを知ることになる。当時俺は九歳でまだその映像を見ていなかった。トルネードを封印し翌年、ノーヒットノーランを記録する映像も圧巻ですべての要因が揃っていると感動する。投手だけでは勝てないし生まれない記録だが詳細を見て俺はある程度の材料提示があるな・・・とチェックしてみた。まず勝っていることだ。仲間のリードがあった、援護点が一点内外のときと五点なら全然違ってくる。それと試合時間が二時間遅くなったことだ。普通なら投手にとってのマイナスだろう。しかし野茂はそれをプラスに出来た。そこに俺は驚き以外の何かを感じる。記録は作ろうとして出来るものでは決してないが、八回を迎えるあたりから野茂の顔は引き締まる。そしてベンチの誰も彼に物をいわない。余計なことを言って記録がダメになることを恐れるからだ。そしてそこにもチーム一体のカギがある。いつでもかつでもこうなければならないなら、162日の撃破は難しいが、162日の中に含まれるのだ。完全試合ノーヒットノーランはどの投手にも毎回チャレンジの機会が与えられている。しかしその栄誉は簡単には受け取れない。天候、援護点、投手を含む仲間の守備、投手の状態の良し悪し、そして^^球運・・・フィールドにいる野球の女神は、その偉大な記録を後押し出来るようにいつも見守っているのだ。

ルビー・ウーマン《復讐の館おさらい編》〔198〕昨日ほどくやしい日はなくそれというのも記憶に残る試合だったからです。同イニングの中での二盗がアンドイルスにあって援護点が二点ダルビッシュに付いて勝利に繋がると確信しただけに、かなりショックだった。考えてみると辛いボール判定があって、それはダルがこれはストライク!!と自信持っていたタマがボールと判定で、新井解説者も辛いんじゃないですかね?って。キャロルも同感でした。それにしても、相手の心の隙にどんどん染み込んで来るような執拗な攻めをこのアスレチックスが持っていたことが驚きで、決して侮れないな・・・としばらく放心状態になったのです。ダルの後から投げたバーネットもフォアボールを出してしまい、これはフォアボール病に全員感染しているって、チャンネルを民放に替えてしまったシゲルちゃんです。もうシゲルちゃんと野球観戦するのは御免被りたいな!って思うものの、それならどうやって、自分用テレビを確保するのでしょう?一緒に見れることが確かにキャロルを成長させてはいるもののすぐにカっとなって、試合そのものを見ないという姿勢には閉口です。ダルビッシュはルクロイを思い、ルクロイもダルビッシュを思い、お互いが敗因を考えたことでしょう。投手をあくまでリードし、勝ちにいかせるのは捕手の役目だからです。

冷徹というよりも非情な場面が大リーグには多々あって、それが人生劇場的な風情をかもし出し、まだ一回しか退場になったことがないマリナーズのサービス監督の今回の退場はキャロルのこころに密かな灯火をつけた。あんなに普段は優しい監督が食って掛かっていた。残念ながらことの詳細がわからず、ちょっと席を外していた自分が悔やまれた。内容がわからなければコメントのしようもないからだ。しかしあれだけ温厚な監督が怒るということは本当に疑惑があったのでは?とも思えてしまう。大人しい人物は普段かなり自分制圧し、抑制しているという事実も浮き彫りになり、キャロルは大リーグ戦竜でそこを詠みたい。ほなあお願いします。俺だって サービスばかりじゃ かなわない☆この一件で益々サービス監督が好きになりました♪☆

エメラルド・ウーマン《深窓の令嬢ダブリュー編》〔23〕娘たちが希望して前夫の実家に行くようなことは避けたいことではあっても、ひとつの思考の住処としてまだ健在に残っていることが頼りでもあり、殺伐とした世の中の一端を見るような残忍な事件が国の行方を難しくしていました。しかし状況は徐々に打開へと向っていて、核戦争を想定したような不穏な動きは回避され、そこに一抹の安心を得る里子で、例えば宇宙からの侵略などがあれば地球全体がスピード結束する・・・という答えで、地球全体をひとつにしてしまう何かが必要なんだ!!と誰もが考えていたときでした。食い放題というニッポン語に対して、バイキングという英語があるように、その言葉の枠組みに目を付ける頭の切れる女性陣がニッポンをリードするようになって、里子の心もウキウキになるのを禁じ得ない。しかもグッデイの安藤キャスターはこう放出したのです。女女しいという漢字を男という字にしてもいいんじゃないですかって。里子もこれには慎重にならざるをえず、そこまで言う安藤キャスターに厳粛な怖れを抱く・・・。しかしそれは不快感ではなく、そこまでいっても委員会的な思惑で、ニッポンは正しく虹やかな転換期を迎えようとしていたのです。

この投手ではなく、こっちを先発投手としておけば或いは?と解説者まで言うということはマーリンズのウレーニャはさらに進化して素晴らしい成長を遂げていた・・・。そこに俺はぞっこんになる。タマが随時150出る投手を俺は評価するし、マーリンズはこの投手をよもや放してはいけない。それを強く思う。067という打率に甘んじてしまったイチローだが、モッターの落とせば二塁打という打球を見事キャッチ。しかし・・・奴の態度が気になる。モッターの打球を獲ったイチローを責めているのだ。獲ったらいけない打球だった・・・と嘆いていいるのだ。ロンゲ金髪に弱いあいつで、今期のシンダーガードやデグロム投手を早く見たいわ!!って平気で言う。俺はスキンヘッド、ピアス、髭ぼうぼう、それと長髪カールの選手は大嫌いで最初からこいつイヤだなって思う方だ。しかしデグロム投手だけはこれまでの面々とは格が違っていた。俺の嫌な気持ちをいつか好感方向へ変えていった。大リーグにいてしかも上品さを保つなど難しいのに、それをやってのける投手がいることに喝采した。デルスカイしておこう。ロンゲ〔論下〕の勝利だ!!

イエローダイヤ・マン《標榜編》〔164〕あの逆転力が俺にも欲しいがそうは問屋が卸さない。スケートの羽生が勝ち取った五位からのトップ、そして内村も同位。稀勢の里の逆転もしかりで、それらが持ちうるものに思いを馳せると、内容がすこぶるいいことがまず言えていて、ダメだ・・・と最初大衆が先に思ってしまったことが効を奏じた。それが叶ってしまうことで、無類の感動を巻き起こした。人間誰しも持っているこの逆転の力を引き出すことを示されて、俺は凡人ではあるけれど自分にも繋がる軌跡があるのでは?と強かにも考え始める。日頃努力を積んだ者にしか与えられることはない!というのがわかっていても知りたくなるし、どうすれば自分にもオコボレがくるのかその仕組みを知ることが俺の課題になっていた。彼らが言うのが、天才の世界だけの話とは思いたくない。何か馬齢があるはずだ。爆発力を持つ人間には日頃培ったリズムがあって、相撲道ならその道の・・・或いはゴルフならゴルフの勘域がおのおのあるのだろう。見えない力が働いて勝利を捥ぎ取った稀勢の里の五月場所が楽しみだ。相撲が身近に感じられるようになったことと、ニッポンのお弁当、幕の内の本家本元となる相撲に秘められた庶民との深い繋がり・・・。彼の出番が五月病をも吹っ飛ばす。