イエローダイヤ・マン

 夢彩都で陶器市が開催されていた。やはり撮影をしてしまう…いけないことが理解出来てなお、みんなに伝えたい願望が己の中でのし上がる。日本文化には器がある。このテリトリーを守りたい自分が図らずも見えて来た。すると…どこからともなく、外国人の方々があのパン屋を目指して歩き始めた。僕も気になり足並みを合わせた。ひとり、ふたりと、増えていく。人の動きに呼応する己が構築されている。手作りパンだ…この店も踏ん張っていた。夢彩都の地下で沢山の店舗がしのぎを削る姿に僕はてこでも動かない勇気をもらってい

た。