この白髪頭を見て間違えたのは無理もない。しゃべりが得意な65才のお客様はうちにどんどんヒートアップして話しかけてくる。うちより、舌が回る人間が世の中にいたことがまず、驚きやった。以前ファミマで見かけたことで顔は覚えていた。ドラムも叩くらしい。若い頃からスーパーに卸しで入っていたと言う。しかし、なんら、彼は生活には困った様子はなく、コンビニを回るんが楽しい言わはる。どのセブンも、こうして、話す時間は中々取れないのに、ここは、話せた。きっと彼は自分の話を誰かに聞いて欲しかったのだ。お役に立てたのだとしたら、うちも嬉しい。悠々自適をものにしてリタイアしても、コンビニが気になる。なんでやねん？
