替わりに出てあげたのに…

 ありがとうのヒトコトもなく、寂しい気持ちで家にたどり着いた。今の今まで、忸怩たる思いでいた。若者の礼節さは、当たり前だと、お礼はあると思うが、いわれるどころか、何も言葉はなかった。残念で、しかし、黙っていると、いつ、ピンチヒッターに出たとしても、こんな具合に軽い取り扱いになりかねない。ひとこと、オーナーに今夕は伝えておきたい。貧乏だから、ピンチヒッターは返って助かるだろ?そんな心が透けて見えてくる。しかし、あたしなら、真っ先に、ありがとうの言葉を相手に言う場面だと分かる。認識不足の若者がいて、あたしは、白髪のばあさんだから、軽視してナンボなら、あたしも、これから、コールビューティで行きたい。