卓袱台がえしでロン♪や

 親父(オヤジ)であるからこそ、卓袱台返しに、それ相当の威嚇効果が見込める。あたりは、すっかり散乱しはするが、あたしはそこを掃除するメンバーではありません。若い頃から、この7文字こそが鍵を握ることは、暗示で知っていた積もり。あろうことか、まさか、自分にその役目が回って来ることまでは、考えてはいなかった。あたしを育てた父親ですら、1度もやってません。しかし、母は激昂したときは、必ずひっくり返して、父親は下を向いて床を畳を拭いていた。敗戦のあとの日本の実情であり、ヒトコマです。