デニム・ブルーママン9の10

体育の時間は恐怖になって、次のマット運動で前回り。出来たと喜ぶのは束の間で、次後ろ回り。ちゃんとやりたい気持ちが先に立って、首を痛めてしまうのです。一定の角度しか、首か回らず、一ヶ月くらいは、後ろが向けない。この、いたいけな惨事にも、いつか、改善が見られるとすれば、一体全体何だろう?って。逃げることでは毛頭ない。勉強で差をつけることでもない。容子はその時、恐らくは悟った、私は存分に全部はクリア出来ないけど、みんなと同じように、出来るようになりたい。それが最も強い。希望はある。捨てる必要はない。しかし、達成する為には相当努力しないと埒は開かない。小学校生活は簡単なものではなかったという実感だったのです。