サファイア・マン《かけがいのない男編》〔142〕自分の中での自己猛省があって、結婚への見方や見解内容自体が三十二歳の頃は変化しています。最初の結婚が両親から猛反対をくらっての同棲から始まって、二十三歳から五年も続かずお金の工面に追われるのです。自分のお金しか頼りに出来なかった当時を反面教師にすれば二回目の結婚は内容に全面賛成は得られずとも、ひとまず両親が賛成してくれた結婚だったこと、ここが理性の分かれ目だったのです。父の市会議員選挙を応援出来たのも、自分側の無理を通してくれるかも?っていうバーター取引的な思惑もあって、父はその四年後も県会議員選挙にも出るのです。そのはちゃめちゃな父の四年の攻防の間隔内に最初のキャロルの結婚が収まるという通説ではまかり通らない波乱を含んでいて、そういう意味で父と娘は似通っていて、父にも一冊しか著書がないようにキャロにも一冊しかない・・・そこを思うと符合ありまくりで、茫然自失してしまいそうになる。しかし父にあったのは九十歳を超えた処の長寿です。よくわからないけどそこは自分も欲しいな!!と強く祈念します。集大成には時間が掛かるし、長寿を神さまに願うしか今はないのです。