俺はキャロルのような種類の人間は初だ。迎合は絶対ありませんといいつつ、みんなをいつも掌握していて、情報の砂漠にいる俺はむなしい空虚感に見舞われている。つまり・・・俺はメール受信は気出るが送信が出来ない。ここが大きなネックになっていて、キャロルは今回も息子の帰省を知っていて、俺よりも一日早く知ってた。あいつはなんと、一日遅く俺に知らせた。なぜかというと嬉しさの余り、俺がビールや焼酎を買い込むこと、そして余りに楽しみにし過ぎて夜が眠れないからだという。そんなもん、俺は倍返しにしてでも怒りたい。ちゃんと言ってくれればもっと一杯、準備出来た。布団干しだ。あいつが俺のそういった行動をさせない為に情報を延滞させた畏れはあって、煮えくり返るジェラシーなのだ。あいつはいつもイチ速〔ソク〕の情報をゲットで何ひとつ準備購入もない。それなのに、お母さんの還暦祝いが最も大事なんだ!と。息子第一声だ。お金をキリモリした人間の苦労がこれでは報われない。俺は家計簿計上で息子に仔細を説明した。先細り人生の全容だ。それなのに息子は、お母さんは偉い!!のヒトコトで締め括った。デルスカイしておこう。還暦旬王道だ。〔還暦に突入して三ヶ月以内のこと〕