俺はドコモの請求書の件でキャロルを問い質した。あらかじめ今月は多いのよ、すまんね?っていう連絡を受けていたが、俺はオーバーは八千円くらいで、一万を超える請求額が来るとは思っていなかった。IDを使用するためにパケ放題にする必要性がどうしてもあったとの報告にも追加説明を求めたい気持ちになって、ついついこう言ってしまった。一万九千円の請求書を見て怒鳴らない人間はいないし、しかもキャロルは仕事を辞めている。その挙げ句のこの請求額。俺はこころの底でこう思っていたが言えなかった。アルバイトしたら?って。しかしそこまでいうと二人の間にひびが入るかも?って思って、次からは気を付けてよね?と厳重注意するに止めた。ふたりの大リーグを観ている3時間超の観戦時間がこの結婚を有意義にしている。映画でもあまり共通項のなかったふたりの唯一の符合。結婚とはふたりのそういう稀有なるものを探す時空への旅なのでは?非日常は貧乏で中々掴めないが、テレビ観戦ならば誰にでも出来るのではないだろうか。デルスカイしておこう。ジャスティトースト観戦である。〔必ず途中にフレンチトーストとコーヒーが付くからだ〕