十一月も半分が過ぎてみんなのこころもクリスマスへと移行を始めているだろう。俺はキャロルがセブンのおせちを注文して持って帰ってきたらばぶっ飛ばす。俺はおせちにお金を掛ける人間を嫌うし、スーパーで売ってある出来合いおせちの、どれとどれかを二品くらい、買って来て蒲鉾を横に切って並べる・・・。それくらいで充分だと考える。世界の貧困部を見るとこういうので充分だし、俺は正直お正月に五千円しかお金を投じない。意外に思うかもってのは俺には大好物があるのだ。それを一箱買えれば満足。みんながそれが何か?まだ俺は話してないかな?しゃきしゃきした数の子だ。こういう清貧だからきっとみんなとは話もウマも合わないかもしれない。俺の生まれた山村での小さい頃・・・少なくともおせちとは無縁。あの時代がメッポー懐かしいのだ。故郷はこうして蘇る。清貧であればある程に輝きを絶やさない。