サファイア・マン《かけがえのない男編》〔52〕クラブは日曜日が店休日。週に六日の営業で、ホステスたちは毎日服を違うのに替えて来ていた、キャロルはそれに対して、その服を気に入ると、三日もレンチャンで着たりは尋常で、仲間から相当に服を持っていないのでは?と思われていたのです。その七段レースは彼女たちにとって意表を衝くものに匹敵、あゆみは一張羅で勝負を掛けてきたぞ?となったのもわかるし、華やかさと可愛らしさがオンナの武器であることは明白でした。毎日着替えるニンゲンたちは、その服装を誰も覚えてくれないのに、三日間着てとっ替えるあゆみの方が顧客には印象深いという事実はあゆみことキャロルを実験にいざないます。指名するというときの男側の気持ちが何によって決まるか?という決定項目です。華やかで、可愛い気分になりたくて、男は参上してきている、そうすると・・・キャロルは七段フリルを愛用し、その後又その購入店に寄るのです。いいものを一着購入したら後続が必要で、この店にあるはずだわ?っていうのは推量でもなんでもありません。直感ですよね。キャロルはちょうちん袖のグリーンのワンピース、それも襟を大きくホワイトで決めたフレアースカートのワンピースを購入。五千円切っていました。グリーン自体着こなしが難しいけど自分は大丈夫!?っていう戦略があったのです。