今になってもまだ、続行で抜けないキャロルの癖に作り過ぎがある。マエダンっていうか、前の旦那さんが相当の大食漢だったらしく、結婚生活が五年しかなかったのに、そのときの性向が抜けない。つまり、これでもか!?といわんばかりに食卓を満載にしないと満足しないタイプだったらしい。それでキャロルは今も作るし、余分に作ってしまう。それでも俺と結婚したのだから、俺が種類を多くして、それぞれの量は少なくしてくれ!と注文したのに、どうも聞いてない。むろん種類といった俺が悪かった。あいつが出来る料理は10種類以上はないからだ。俺にとって、食卓とテレビと散歩、買い物はほぼ一日の楽しみの全体を受け持つ。だからこれから事業を始めるニンゲンが何に着目すればいいか?それはテレビの周囲周辺をよく見ること、食の善戦を逃さないこと、サンポリズムに関与出来るのは?そしてやはり買い物・・・このよっつの観点に絞られる。高齢化社会行進曲のイントロはもしかしたらマット運動前回りかもしれない。俺だけでなくあいつも実際出来ないからだ。