ルビー・ウーマン《ジーニアース編》〔78〕あの事件をしたためない限り、何も真相は挙がってこないし、なぜ、キャロルがあの事件を起こしてしまったか?今思うときに、その一歳は下であったその男の子のことがとても可哀想で、したためることでキャロルの気持ちにも整理が付くので良かったら聴いて下さい。あの事件は突発的に起っていて、計画的ではなく衝動です。カッとなってやってしまった・・・そういう言い方をするのをどうか許して下さい。毎日毎日退屈でしょうがなかったキャロルは家には小鳥がいてレコードやオルガンがあっても時間を持て余し、よそのオウチに憧れます。しかし、両親特に母は、よそのオウチに行かせることはまだ決心出来ません。無理に禁止としていたわけではなく、何度かお願いしたときにそう感じたのです。しかもお隣となれば、毎日の口論を激闘を耳にしているはず。そういった家庭の子供と遊ばせたいかなあ?って今、回想します。でもその子は、前日、こう言うのです。階段ですれ違いざまです。明日の昼、来てもいいよ?って。本当に?うん!!キャロルはまっこうから信じます。そこに手違いとか、ミス、そしてあとから訂正があるなど予想だにしなかった・・・。いわば、絶対に行けるんだ!!と過信してしまったことに誤りがあった、そして遊ぶ約束が出来た喜びを両親に伝えない。なぜかというと、止められるかも?と推量したからです。今でもありますよね、朝八時前と、夜八時以降、よっぽど親しい家しか訪問はしないし出来ない。そういった常識が両親にあったのです。