アロエはずっと、タヤが愛した植物で、タヤなりの先見性もあったと思う。怪我をしたときには、いつもタヤが飛んできて、アロエを塗る。しかも強引にだ。思い込みなんかじゃなく、本当に体にもお肌にもいいことが後年になってわかる。ヨーグルトが、そして化粧水がどんどん出てくる。タヤは最後まで出戻りで家にいた娘の希子が可愛くて、教員同士の飲み会のときでも矢上のバス停で、ちょうちんを持ってずっと待っていたらしく仲間の教師からちゃんと送りますから心配はありませんよ、との話すら真に受けず言い返したらしい。いいえ送り狼にならないとは限りませんから?と。聴く処によると、そういうタヤのガンジガラメが伯母はとても嫌だった・・・しかし、そこまで、細心の注意を払うタヤにある意味、脱帽したらしい。猜疑心こそは愛なのだ・・・と。大佐はアロエの植物にタヤの拘りを掛けたいらしい。でわ大佐お願いします。タヤ譲り アロエに芽生ゆ 猜疑心〔アロエの効能を信じたタヤはもちろん庭で栽培した〕