ロッピーでのお客様控えを渡し忘れたり、店舗控えを渡したりとキャロルはこのミスがやけに多い。緊張して早トチルしてしまうから、渡す前に必ず先輩に訊くようにと指導された。六日間働いて、自分がこの五年間でいかにフニャキン〔筋肉未使用でなまること〕になっていたかが証明されて、バイタルセルフにあやかり、自分構築に重きを・・・。しかし、顧客や仲間の足を引っぱっているのは事実。ほとんどめげそうになっている。まだ六日じゃないのか?という自身をなぐさめる気持ちともう片方では、もはや潮時ではないのか?という一見冷静に見える判断。自分に課せられたことはコンビニ修業!!ここをリタイアするということは逃げに他ならない。そういう安易は絶対にしたくない!!向こうから辞めてくれ!!と言われてもいないのにだ。昨日はそのロッピーの控えがなかったと顔面蒼白で再訪の顧客のためにSのホットコーヒーを先輩がサービス。機転をきかせキャロルを助けてくれた。わざわざ、こっちのミスのために足を運んでくれた顧客のためにキャロルが出来るのは同じミスをしないということ。誠心誠意という四文字、ミスがないということもきっと含まれるのだ。