パラノーマシゲコはこころの奥底で、ご苦労様と妻キャロルにねぎらいの言葉を掛けていた。お金にならない仕事は遊びと一緒だ!そして、趣味でしかない!激しく妻を責立ててしまったこと、そういう自分を愚かだったとそう思う。金銭の生じない仕事が無なら、意味が無いなら、すべてのボランティア事業は生き埋めになる。そんなことはないのだ。金銭が生じなくとも、その日、その日を、丁寧に生きることが出来る、そして自分の経験記録がわずかでも人様のお役に立てば・・・それが生き甲斐であり本望だと述べた妻、キャロルは並みの神経の持ち主ではないし、普通の主婦なら笑ってことなきを得て、しれっと済ませただろう。しかし、彼女ははっきりこう言った。考え間違えはしないでね?私は45年間、物を書いてきたの、たとえ自立出来なくとも、それをとやかく言われる筋合いはないの!!私は堂々と専業主婦であると来年も宣言するし、誰にも文句は言わせない。私のボランティア作家としての道のりは46年目を華やかに迎える・・・。なんのゴタゴタもなくね♪