ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔49〕幼児の頃から、曲を作り、口ずさんでいたせいか自分にも作曲は出来ると思っていたもので、詩から作りました。私は、忘れない このかばんの重さ、私は忘れない、陽のあたる坂道・・・これは、矢上神社横に、我が家へのぼる坂道、細い道がある。その道をゆっくり登りながら、キャロは、あの小学校五年生のときに感銘を受けた、小説映画の題名をパクります。最初から、陽のあたる坂道は絶対に入れたかったし、曲の題名は真珠貝の歌。雑誌に掲載されたときに、キャロ、和田容子、中学三年生っていう印字を見て、喜ぶんです!だって、15歳の足跡ですもの!そして、楽譜に目を通すと、一音だけ、推敲されてあることに気が付く。レーミレが、レーミファに・・・。衝撃でしたし、歓喜に包まれます。その推敲のお陰で、曲に命の息吹が吹き込まれたとそう確信出来たからです。