ルビー・ウーマン《ジーニアース編》〔44〕それにしても、玉のような・・・とはこの事だと、恐れ大きい気持ちに父はなります。妻に怒鳴られてもいい。家に帰って蹴られてもいい、よしんば、自分は卒倒しても、死んでも、この娘を守ろうと・・・。危険はすでに兆候としてあったのです。父には内緒で、最初に授かった子供は手術していましたから・・・。この娘は奇跡の娘に違いない。父はそう祈念します。自分の子供としては、四番目に授かり、こうして無事に生を受けたこと、どんなに感謝しても、足りないのだと、強く思うのです。丸尾中学校のクラスの教え子たちが、寄付を集めて、お祝いだよ!!先生!!おめでとう!!父は涙でぐちゃぐちゃになります。ありがとう、ありがとう、大切に受け取っておくよ!!と。