ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔39〕不可解を解決するのには、多くの音楽雑誌が必要でした。それで、矢上書店だったんですね、毎夕行くうちに、書店の奥さんとしゃべるようになり、のれんの向こうには、大学生くらいの男の子もチラリンと見えてた・・・。でも、まさか、自分を雇ってもらえるとは、思っていないんですね。行くたびに、小説を触って、戻していました。立ち読みはしません。何か探しているの??は、はい、大地っていう本を・・・。まさか、アメリカの歌手っていうのが、言えなかった。探してあげるわ!!いいえ、また、来ます!中三とはいえ、探してもらえば、購入が待っています。お子遣い制度もない家で、特に、キャロの父は、自分の学校で、借りてきてあげるよ!!って。その頃は大浦中学校に勤めていました。パール・バックをだしにはできない。それでも、音楽雑誌は欲しいんですよね。母に頼んで、お金を調達します。欲しい楽譜あるからっていう名目でした。ヤングギター、ガッツとめくり定番以外にも目を通します。パートリッジファミリーも憧れました。ああやって、車で、巡業っていうのの、ハシリではないかなあって。奥さんは、中々、本を買わないキャロに話しかけてきます。あなた、夕方、二時間くらい、暇はなあい??って。キャロは、どうしてですか??と。