ルビー・ウーマン《ジーニアース編》〔36〕キャロが14球目を、魔の変化球サーブを打ったときに、前のめりになりつつも、ひとりの選手が辛うじて拾い上げます。そのボールがなんと、不意にこっちのコートに・・・。こっちはお見合いでした。いやあ、あっけなかったですね。でも、これで、良かったかもね?くやしい気持ちよりも、むしろ、このあっけなさを、気持ちの緩みを人生に当てはめてみるとわかりやすいのです。連勝連勝で、気持ちに緩みが?それは、誰でも起こりうるし、キャロはこの場面をいつも思い出すのです。キャロが決して前面に行かないのは、こうした教訓があるからです。むしろ、キャロは、自分が、サーブで、打って出るのでは、仲間や、チームのためによくないことを、前例として知っています。弟は、疾風〔はやて〕のように、家に戻り、姉ちゃんが!姉ちゃんが・・・とまくしたてますが、両親は何がなんだか、わかりません。勉強で、名乗りを上げることが、正攻法だと、特に父は譲りません。母は、ちょっと違いますね、この子達といると参っちゃう、正真正銘のお馬鹿なんだから・・・ってな感覚ですかね~母がこういうキャロへの接し方になったのには、わけがありました。四歳でのあの事件ですよね・・・。